グラスキューブめんめん館

めんめん館について

めんめん館の歴史

めんめん館は昭和58年6月、利賀村の森林組合と農林課が
「清流百瀬川の水と標高670メートルの澄んだ空気の中で、
地場産業に成り得るべき商品を開発しよう」
と手延べ麺工場を建て、
手延べうどんを作るところから始まりました。

この地は谷あいに秘かに連なる合掌造りの集落が点在しており、
村の9割が森林で占める、いわゆる秘境の地です。
しかし清らかな環境と恵まれた清流百瀬川の水、
そして昼夜の寒暖の差・寒冷な気候と
手延べ麺造りには欠かす事が出来ない条件が全てが揃っていました

昭和59年には手延べ素麺の製造が開始され、
1年間におよぶ試行錯誤の結果、他には無い、
4日間に及ぶ低温乾燥という大変な手間をかけることで、
大変美味しい素麺が完成しました。
百瀬川の清流の水を使用したことで、清流素麵と命名されました。

平成元年12月には利賀村中心部に流通センターを兼ねた
当時の最新鋭工場(現グラスキューブそば館)を開設、
本格的な手延べ清流素麵の量産に入りました。
平成16年6月には、村内に幾つか有る工場を集約した
大型工場『めんめん館』(現グラスキューブめんめん館)を
利賀村上百瀬地区に開設しました。

ところが、職人の高齢化・引退により、
令和元年には廃業の危機が訪れてしまいます。

そんな時、「愛する富山の伝承を次の世代に繋げたい」と
名乗りを上げ、めんめん館の経営を引き継いだのは
なんと他業種である同地域のガラス加工メーカーでした。

しかしガラス加工メーカーと食品工場のコラボレートは、
意外にして幸運な巡り合わせでした。

メーカーとして培ったノウハウは食品工場にとって
近代的な製造管理の導入へと繋がり、品質・衛生・安全の向上と
清流素麵の品質をより高く向上させることになりました。

さらには手延べ清流素麵を製造していた職人をそのまま引き継いだため、
職人の技も伝承することができました

商品画像

現在、めんめん館では、
選りすぐられた素材を使用した高級素麺『越中利賀村 清流素麺』を販売しています。
また、「清流うどん」「極細清流うどん」もラインナップに加わり、こだわりの素材、昔ながらの手延べ製法で丁寧に仕上げています。
利賀そば館では蕎麦本来の豊かな風味が自慢の「清流利賀そば」、宇治抹茶の上品な香りと味わいのある「清流茶そば」を造っています。
富山県産の高級蕎麦を石臼で挽いた十割そばの商品化も予定しています。

富山のおいしい麺を次の世代へ。
グラスキューブめんめん館のおいしい乾麺をぜひご賞味ください。

社員インタビュー

好奇心のままに足を踏み入れた、
清流素麵づくりの世界

畑井真也さん

利賀村で作られる「清流素麵」。
およそ一メートルの長さを誇り極細麺なのに
強いコシ、のど越しの良さが特徴だ。
そんな清流素麵について話してくれたのは、
株式会社グラスキューブの畑井さん。
ガラス製造を行う現場での仕事から一転し、清流素麵作りにおける従業員の管理や仕込み、受注等の総合的な管理をすることに。
今回は、そんな畑井さんがなぜ、辺境にある利賀村で
そうめんづくりに携わるようになったのか、
清流素麵の魅力とは何か、について伺った。

ガラス作りから、山奥でのそうめん作りへ

――いつから清流素麵作りに関わり始めたんですか?

森林組合さんが三十七年間やられていた清流素麵の製造を昨年八月にやめることになり、
私ども株式会社グラスキューブという、全く異業種のガラス業界の会社がこの事業を購入して清流素麵をやっていこう、となったわけです。

――どうして異業種の清流素麵を始めることになったんですか?

私どもの株式会社グラスキューブの社長が、以前から六次産業にとても興味を持っていて、その第一歩として、今の生産を始めました。

――社長さんからそうめん作りやるよ、って聞いたときどう思われました?

びっくりしましたね。ただただびっくりですよ。ほんとの話ですか?ゆうて(笑)。
実際自分らもこんな山の中でそうめんを作ってるなんて知らなかったもんですから。
でも、なんか面白そうだな、と興味を持ったのは実際のところで。
自分も山とか川とか自然大好きなんで、利賀村に行くことにも抵抗は全然なかったですし、
逆に楽しみかなという感じでやって来ました。

――山や川などの自然がお好きなんですね。畑井さんのご出身も自然豊かな場所ですか?

僕ですね、生まれは青森なんですよ。十八の頃から和菓子と洋菓子を作っていて、約二十年間パティシエをしていました。
その時に製菓衛生師という資格を取っていたのが、このそうめんの事業をやる時にお呼びがかかった理由でもあったんですよ。
そうめん製造に必要な資格があって、製菓衛生師か調理師免許を持っとればすぐ取得できる、ということだったんですね。

――本当に昔のお仕事がつながってたんですね。

なんかね。笑

――実際村で働き始めてみて、どうでしたか?

楽しいですねえ。
まぁ今もやってみて面白いし、日々どうやればもっとうまくいくとかいう研究もしながら、
いいものを作りたいという気持ちでやってますね。

とびきり長い麺と、利賀の風土

――清流素麵ならではの特徴を教えてください。

やっぱりとびきり長い麺じゃないですかね。あのままで茹でたらみなさん立ち上がってもう、ね(笑)。
あれが、他と違って付加価値をつけとる一つの大きな特徴。
あとは、清流素麵の伝統的な形。あれはやっぱり、ベテランのおばちゃんたちの手に染み付いた感覚でしかなかなかできないよね。
実際自分もどうしたらいいんか頭ではわかっとっても、あの形にするのには二、三日はかかりますね。

――利賀村だからこそ美味しく作れるポイントはありますか?

やっぱり水と、ここの風土じゃないですかね。あとは清流素麵を昔から愛しとる地元の方。

――水が綺麗だといいんですね。

そうですね。街の水と、やっぱり違いはあると思いますけどね。
富山の高岡で三十度あったときでもここでは二十四度で、涼しい環境の中でできるんでね。

――涼しいと美味しくなるんですか?

そうめんは、元々冬の空気が乾燥しとる時期に作るんですよ、全国的にね。
冬が一番最盛期というか、作りだめするには一番適した環境だと思いますね。

――清流素麵のおすすめの食べ方はありますか?

おすすめはやっぱり、普通に食べること。二分間茹でて、氷水で洗って締めて、食べるのがやっぱり一番美味しいでしょうね。
あとアレンジの仕方としては、伸びにくい性質ってのもあるんでね、にゅうめんにして温かいだしで食べるとか、
そういうのでも十分楽しめると思います。
後は、お弁当にも使えます。子供たちにも大人気ですし、小さい小玉にして入れてめんつゆを持たせて、
お昼でもコシが強くて美味しいので大活躍です。
今度みなさんも入れてみてください。

利賀でしか作れない清流素麵を、今後も作っていきたい

――清流素麵づくりの今後のビジョンについて教えてください!

今までは清流素麵一本でやってましたけど、レストランとかで食べられるような業務用ですとか、
蕎麦と茶そば、そして清流そうめんを合わせた高級麺セットを作る予定で、色々試作を繰り返していますね。
その高級麺とかも、純国産の小麦粉を使ってやってみたりしています。

――色々な試行錯誤をなされたんですね。その清流素麵をどのような方に楽しんで頂きたいですか?

元々利賀村におって他県とかに出られる人が沢山おるんで、村に残った方々がその人達に発送してくれとるんですよ。
だから、そういう人達にもっと食べて頂けたらなと思っております。あとは、いま販売ルートを拡大しとる最中ですので、
全国の皆さんにも食べて頂きたいですね。

――地元の方々が村を出た方に清流素麵を届けて下さってるんですね。

そうですね。僕、毎日天竺温泉に行くんですけど、地元の方が『清流素麵順調に進んでますか〜』といつも気にして下さるので、
皆さん清流素麵のこと好きなんだなって思いますね。
特に、私が利賀に来てからまだひと月の時、そうめんの工場も清掃しかできとらん状況なのに、
『いつできますか』という声がたくさんあったのが、とても嬉しかったですね。

――地元の皆さんは清流素麵のことを大切に思ってらっしゃるんですね。

長年やってきた職人、おばちゃんたちも、地元や清流素麵のことを愛しとるんだなと思いますね。
自分らで作った清流素麵を親戚や知り合いに送ったり、利賀の行事に使ったりしとるみたいなので、
そういう所から従業員の皆さんそれぞれが清流素麵のことを大事に思っとるんだなと感じます。
そういった従業員の皆さんの思いも含めて、利賀でしか作れない清流素麵をこれからも作っていきたいですね。

畑井・真也(はたい・しんや)

インタビュー・赤澤遼 田中芽衣 平島美海

株式会社グラスキューブ

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利賀山菜の郷

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